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何か言おうにも、言葉足らずだ
Apr 12、2024
「私たちのコーヒーをより多くの人に知ってもらいたい、飲んでもらいたい」と思うときに、インスタグラムやブログといったものでどんなお店なのか・どんな人達なのか・どんな物達なのかと言葉を紡ぐ必要がある。 最初は目に映るものが全てで、感じるままに書いていた。けれど、スペシャルティコーヒーに関わり年数を重ねる程に、顔も声もわからない一方通行なネットという大海原で、コーヒーという嗜好品について言葉にするのは難しく感じ、慎重になって、浮かんでは消してを繰り返していた。   「いい天気ですね」って、似た感覚だ。 晴れが良いんだろうか、わたしは曇りも雨も好きなのに。 それはそうなんだけども、やっぱり晴れの日は気持ちがいいし、好きな人も多い。そもそも相手は挨拶程度で深く考えていないし、せっかく声を掛けてくれたんだから「そうですね、いい天気ですね」でいいじゃないか。 そんな感じだ。世界に、人に、雨が必要なのに いつの間にか "晴れがいちばん" という文章が定着していて。そう言う人も、みんなそう思っている訳ではないんだけれど、なんだかな。なんでだろうね   コーヒーだって「美味しいね」でいいんだけれど… 晴れも曇りも雨も楽しめると毎日がハッピーだし、雨が降らない未来を知る人が少しでも増えると何か出来そうだなと思うので、言葉足らずながら紡ごうと思う。
新パッケージへ移行中です
Jul 03、2023
こんにちは! オンラインショップをリニューアル以降、旧サイトからの常連様・県内県外からの新しいお客様・新しいサイトから既に何度もご利用頂いているお客様・ギフト利用…と徐々に機会が増えてきており、喜びと感謝で一杯です。有難うございます。至らない部分もあることと思いますが、オンラインショップでのご購入もより良いものになるよう調整して参りますので、引き続き宜しくお願い致します。  さて、今現在サイコーロースタリーではパッケージのリニューアルに踏み出しています。より私達が特化して扱っているスペシャルティコーヒーについて分かりやすく、ギフト等でご利用頂いた際に伝わりやすくなることを願っています。【お中元セット】など一部商品には旧パッケージを使用していますので、しばらくの間は新旧パッケージが混在します。   2024.4.12 追記 新しい豆袋を使おうと進めていましたが、実際に下松店で切替え、スタッフやお客様の使用感を聞いていく中で "やはり以前のものの方が使いやすいんじゃないか” と落ち着き、戻すことにしました。 様々な面から見て変更を決定したのですが、上手くいかないものですね。パッケージがころころと変わってしまって申し訳ありません。引き続き、宜しくお願い致します。
ひろがれ、ヒマワリ畑
May 30、2023
まもなく6月。飲んでもらいたいコーヒーがある コーヒー豆を挽いたとき、夏の眩さを感じさせる香りがきらめく。けれど液体にしてみるとそれは眩しすぎないところが、また良いと思う。梅雨を迎えようとしているこの時期、黄色とグレーが入り混じる日々、揺れ動く毎日にそっと寄り添ってくれるといい。 パッションすぎないフレーバー( はじけるにはまだ早すぎる )、その国ならではのテロワール( 風味特性 )は大地を思わせ、口に含んだ瞬間の広がりはまるでひまわり畑が目の前に現れたような感覚になる。 夏のカケラを落とし込んだようなコーヒー、ぜひ飲んでもらいたい。
ブルンジご購入前に( ポテトについて )
May 03、2023
“目がない”という人もいるであろう、ブルンジコーヒー。そのハッキリとした酸味や甘みの重なり、豊かな香りの強さには意志さえ感じる。目の輝きやしなやかな動きの人に目を奪われるように、このコーヒーをいつまでも忘れられず、虜になってしまう人も多いことだろう。 そんな魅力的なブルンジ。私達は素晴らしいフレーバーのことばかりを思わず話してしまうけれど、その産地だからこその特徴をもう一つ話しておかなければならない。   コーヒー豆には風味を損ねてしまう“欠点豆”と呼ばれるものがあります。多くは形や色で見分けがつき事前に彈くことができるのですが、《 ポテト 》と呼ばれる欠点豆は見分けがつかず混在してしまうのが現状です。挽いたときに分かるものなので、豆のままのお渡しだとご自宅でポテトに出くわしてしまうこともあるかもしれません。 「 ん?なんかジャガイモの匂いがする… 」となったら、速やかに混ざってしまったものは廃棄して、コーヒーミルに残存しているポテトの残骸を取り除くべく豆を1〜2粒挽いて、新たに再度挽いていく。という作業が必要になるかもしれないコーヒー豆です。 どれくらいの頻度で出てしまうのか、というのは私達もこれから数十杯いれていかないと分からないところであり、100g〜200gにつき必ず出るかもしれないし、出ないかもしれないのです。なので、“1〜2杯ほど駄目になってしまうかもしれない” ことを念頭に置いた上でご購入頂くことをお願い致します。「 買ったコーヒー豆が無駄になってしまうのは嫌だ 」という方は、事前に挽豆を選択頂くことをご検討下さい。   コーヒーはまだまだ発展途上。生産国の貧困、品質クオリティの格差、フレーバーの探求、美味しさの追求…...
香りは記憶、桜プルースト
Mar 30、2023
桜の開花ピーク前に売り切れてしまうのではないかと、少しヒヤヒヤしましたが、街全体がやわらかな薄ピンクに包まれたタイミングで “桜ぶれんど” 最後の焙煎を終え、感無量であります。手に取って頂いた皆さま、有難うございました。 さて、別れや出逢いが多いこの季節、お店にはギフトを選びに常連のお客様や初来店のお客様が多くお越し下さいます。「この間友人が喜んでくれたので」「前にギフトで頂いたのが美味しくて」お客様からの有難い言葉の中でも頻度が高いキーワードが “香り” です。スペシャルティコーヒーという個性豊かな香りのためか、自家焙煎であり新鮮なコーヒー豆のためか、はたまた香りを取りながらの焙煎スタイルのためか… 理由は分からないのですが、サイコーヒーロースタリーの豆の特徴として “香り” はひとつ挙げられそうです。 ところで、皆さまは “プルースト効果” をご存知でしょうか?畳の香りで祖父母の家を思い出したり、蚊取線香の香りで縁側でスイカを頬張った記憶が蘇ったり、ある香水の香りで昔の恋人を思い出したり… 匂いをきっかけに意図せず記憶が呼び起こされることがあります。 コーヒーを淹れる時間・飲む時間というのは、多くの人にとって癒しや楽しみになるでしょう。そんな豊かな時間にふと思い起こされ、「出逢えて良かった、また会いたい」という記憶に繋がるようなコーヒー豆をお渡し出来ていますと、幸いです。
春の窓、ミモザイエロー
Feb 28、2023
最近の空はすっかり冬から春へ 冬は白っぽい。空気の細かな粒が見えそうで、少しもやがかかっているような。届く光の輪郭はやわらかく、おぼろげ。 春、光は徐々に真っ直ぐ地面に届くように。光は跳ね、街を照らしていく。空気は透明度を高めて光を取り込む。寒色から暖色の季節へ。空気の白から光の白へ。 より店内へ光が届くように、窓越しの景色が輝くようにと、スタッフふくちゃんとあすかちゃんが窓を掃除してくれました。ありがとう。   3月、春を待ちわびて "明るいコーヒー" を早速リリースです。 出だしを飾るは「 COSTA RICA  yellow honey 」 ミモザイエローを思わせる酸味は季節を彩るスパイスです。主張しすぎない黄色とほわほわとした小さな膨らみ。...